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日本冠疾患学会雑誌 Journal of The Japsanese Coronary Association


年4回発行される学会雑誌の目次が掲載されています。Vol.11以降はPDFで全文をご覧いただけます。

Vol.18 (2012)〜 Vol.17 (2011) Vol.16 (2010) Vol.15 (2009)
Vol.14 (2008) Vol.13 (2007) Vol.12 (2006) Vol.11 (2005)
Vol.10 (2004) Vol.9 (2003) Vol.8 (2002) Vol.7 (2001)
Vol.6 (2000) Vol.5 (1999) Vol.4 (1998) Vol.3 (1997)
Vol.2 (1996) Vol.1 (1995)

Vol. 15, 2009 /
●症例報告
右冠動静脈瘻に伴う右冠動脈本幹全長の瘤化に対する解剖学的右冠動脈置換術
阿部 恒平,渡邉 直,山崎 学,市原 有紀,植西 倫子,川副 浩平
聖路加国際病院ハートセンター心臓血管外科

【背景】冠動静脈瘻では瘻孔閉鎖後に併存する冠動脈瘤の破裂や瘤内の血栓形成による心筋梗塞の発生が報告されている.このため治療としては瘻孔の閉鎖と冠動脈瘤に対する処置が必要となる.今回,右冠動脈末梢の冠動静脈瘻に起因した右冠動脈全長にわたる冠動脈瘤に対して大伏在静脈を用いた根治的置換術および瘻孔閉鎖を施行し良好な結果を得たので報告する.【症例】14年前に三尖弁の感染性心内膜炎で抗生剤治療を受けた既往のある78歳女性.3年前に胃癌の術後に心不全となり精査の結果,全長にわたる右冠動脈本幹の瘤化(10〜15 mm)および冠動静脈瘻を認めた.その後,労作性息切れが増悪,心エコーで左室径の拡大,左右短絡率47%を認めた.冠灌流への影響,心負荷ならびに巨大瘤への考慮から手術治療が選択された.心停止下に冠静脈洞近傍の冠動脈瘤を切開し瘻孔を閉鎖.冠動脈瘤を長軸方向に切開して,冠動脈分岐部を島状に切りぬいて,大伏在静脈に吻合した.静脈の近位側末端は上行大動脈に吻合した.術後経過は良好で,術後造影では遺残短絡はなく,各冠動脈再建部にも狭窄を認めず,静脈グラフトはnative coronaryの走行を呈した.【考察】静脈グラフトを用いた“右冠動脈置換術”を実施できた.計6枝の再建で右室枝も温存し,周術期右室梗塞を回避できた点,ならびに本来の右冠動脈の形態維持から将来のカテーテル治療が容易である点が特筆される.
全文PDF

Keyword: coronary A-V fistula, revascularization, coronary aneurysm
 
Abe K, Watanabe S, Yamasaki M, Ichihara Y, Uenishi M, and Kawazoe K: A case of orthotopic graft replacement of coronary artery trunk for whole right coronary aneurysm accompanying A-V fistula.
J Jpn Coron Assoc 2009; 15: 223-226
2009年4月8日受付,2009年8月21日受理

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